新品のiPhoneが高額ということもあって、「できるだけiPhoneを安く買いたい」と考えている方は多いでしょう。
そこでいい選択肢となるのが「iPhoneの整備済製品」です。
本記事では、
- iPhoneの整備済製品とは?
- iPhone整備済製品のメリット
- iPhone整備済製品のデメリット
- 実際に購入してみた感想
この4点について解説します。
目次
iPhoneの整備済製品とは?
iPhoneの整備済製品(Apple認定整備済製品)とは、Apple認定の整備を経て新品よりも割安な価格で販売されているiPhoneのこと。
iPhoneの整備済製品には新しいバッテリーと外装が使われており、その品質は新品レベル。品質だけでなく保証面も新品レベルで、Appleによる1年間のメーカー保証が付き、さらに有料の延長保証「AppleCare+」への加入もできます。
iPhoneの整備済製品を購入できるのはApple公式サイトの「Apple認定整備済製品」ページからのみ。
Apple以外の修理店などが販売する「整備品」や「再生品」、「リファービッシュ品」などとは別ものですのでご注意ください。
新品との違いは?
iPhoneの整備済製品はその品質こそ新品レベルですが、完全な新品ではありません。整備済製品専用の箱が使われていたり、新品よりも価格が安かったりといった違いがあります。
項目 | iPhone 整備済製品 | 新品iPhone |
---|---|---|
品質 | 新品レベル | 新品 |
バッテリー | 新品 | 新品 |
外装 | 新品 | 新品 |
付属品 | 新品 | 新品 |
パッケージ | 整備済製品専用の箱 | 新品の箱 |
1年のメーカー保証 | 有り | 有り |
AppleCare+への加入 | 可能 | 可能 |
Appleの返品ポリシー | 適用 | 適用 |
価格 | 新品の最大15%引き | 新品価格 |
iPhoneの整備済製品には新品と同じ返品ポリシーが適用されます。つまり、新品と同じように14日以内の返品・返金が可能。この点は大きな安心要素です。
両者にはわずかな違いはあるものの、整備済製品は「ほぼ新品のiPhoneを安く買える」という認識で差し支えないでしょう。
中古品との違いは?
iPhoneの整備済製品と中古品ではすべてが異なります。これらはまったく別もので、どちらかというと整備済製品は新品に近いと言えます。
項目 | iPhone 整備済製品 | 中古iPhone |
---|---|---|
品質 | 新品レベル | 比較して劣る |
バッテリー | 新品 | 製品によって劣化が進んでいる |
外装 | 新品 | 使用感がある |
付属品 | 新品 | 揃っていない場合がある |
パッケージ | 整備済製品専用の箱 | 箱にダメージがある場合がある |
1年のメーカー保証 | 有り | 購入後1年以内のものを除き無し |
AppleCare+への加入 | 可能 | 購入後30日以内のものを除き加入できない |
Apple返品ポリシー | 適用 | 適用されない |
価格 | 新品の最大15%引き | 新品・整備済製品よりも安い |
中古iPhoneの場合、整備済製品や新品では付帯するAppleによる保証がありません。ただし中古ショップによっては独自の保証が用意されているので、中古iPhoneを購入する際は保証付きの中古ショップで買うといいでしょう。
他の整備品との違いは?
Apple以外の整備品との大きな違いは、「Apple公式に整備されたか」、「Apple以外の販売店・修理店で整備されたか」にあります。
項目 | iPhone 整備済製品 | Apple以外の 整備品 |
---|---|---|
品質 | 新品レベル | 比較して劣る |
バッテリー | 新品 | 製品によって劣化が進んでいる |
外装 | 新品 | 使用感がある |
付属品 | 新品 | 揃っていない場合がある |
パッケージ | 整備済製品専用の箱 | 箱にダメージがある場合がある |
1年のメーカー保証 | 有り | 1年が経過したり、Apple以外で修理されたりしたものは保証対象外 |
AppleCare+への加入 | 可能 | 購入後30日以内のものを除き加入できない |
Apple返品ポリシー | 適用 | 適用されない |
価格 | 新品の最大15%引き | 新品よりも安い |
Appleもしくは正規サービスプロバイダ以外で修理・バッテリー交換されたiPhoneは「改造品」とみなされ、Appleでは修理を受け付けてくれないで注意です。
またAppleによる保証はなく、動作不良・初期不良時はその販売店・修理店での対応となります。、保証の有無や内容、期間は販売店・修理店によるため確認が必要です。
メリット
iPhoneの整備済製品を購入するメリットは、なんといっても「新品よりも安く買える」ということでしょう。また新品のバッテリーが使われているため劣化の心配はなし。さらにAppleによる保証付きで安心です。
- 新品の最大15%引き
- 新品のバッテリーと外装、アクセサリ
- Appleによる1年間のメーカー保証付き
- 14日以内なら購入者都合でも返品可能
1. 新品の最大15%引き
iPhoneの整備済製品は、新品の最大15%引きで購入できるメリットがあります。
例えば現行機種としても販売されているiPhone 13(128GB)の新品価格は税込95,800円。一方で整備済製品を見てみると、約15%引きの80,800円で販売されています。
整備済製品は、iPhoneを安く買いたいと考えている方はぜひ検討したい選択肢となります。
2. 新品のバッテリーと外装、アクセサリ
iPhoneの整備済製品には新しいバッテリーと外装、そしてアクセサリが含まれています。
当然、中古iPhoneにあるようなバッテリーの劣化や経年劣化による使用感はありません。見た目だけでなく、中身も新品そのものです。
特に中古iPhoneを検討されている方の場合、バッテリーの劣化が気になるところかと思います。整備済製品なら心配不要です。
3. Appleによる1年間のメーカー保証付き
iPhoneの整備済製品には新品と同じAppleによる1年間のメーカー保証が付きます。
これはいわゆる自然故障に対応する保証。過失による損傷・故障は保証対象外となりますが、中古品にはない保証なので安心です。
また整備済製品はAppleCare+への加入も可能です。
AppleCare+に加入していれば、過失による損傷・故障も保証対象内に。修理が必要となった場合は通常よりも大幅に割安な特別サービス料で修理できます。
4. 14日以内なら購入者都合でも返品可能
iPhoneの整備済製品には、新品と同じ返品ポリシーが適用されます。
整備済製品が届いてから14日以内であれば、開封し使用していたとしても無料で返品可能。万が一届いたiPhoneに満足できなかった場合、負担なしで返品できるのは整備済製品の強みです。
デメリット
iPhone整備済製品のデメリットして大きいのは、「型落ち機種が中心」ということと「在庫が安定していない」ということでしょう。必ずしも欲しい機種が販売されているとは限りません。
- 販売されているのは型落ち機種が中心
- 在庫が安定していない
- 整備済製品専用のパッケージで届く
1. 販売されているのは型落ち機種が中心
整備済製品として販売されているiPhoneは、現行機種ではない型落ち機種が中心となります。
記事執筆時点においては、iPhone 12シリーズとiPhone 13シリーズがメイン。最新機種は販売されていません。
最新機種を狙っている方は、新品のiPhoneを検討するか、中古ショップをチェックしてみてください。中古ショップでは未使用品・中古品の最新機種が販売されています。
2. 在庫が安定していない
整備済製品は、iPhoneに限らず在庫が安定していません。タイミングによっては選べるほどの在庫がある場合もありますが、ほとんど在庫がない場合もあります。
常に充実した在庫があるわけではないことは、iPhoneの整備済製品で買う大きなデメリットと言えるでしょう。
3. 整備済製品専用のパッケージで届く
iPhoneの整備済製品は、新品とは異なる整備済製品専用のパッケージに入った状態で届きます。

新品購入時のパッケージでないことによって、先の売却時に査定額として影響が出る可能性があります。
そう大きなデメリットではないものの、先の買い替え時に売却・下取りを考えている方は知っておきましょう。
実際に購入してみて分かったこと
私が実施にiPhone 13の整備済製品を購入して、「ほぼ新品、というか新品そのもの」だと感じました。
- 外装には傷ひとつなく、新品と見分けがつかないレベル。
- バッテリーの最大容量は100%だった。
- 付属アクセサリも新品。
- 専用のパッケージ以外、新品と変わらない。


このとおり届いたiPhoneは新品そのものでしたし、付属品も完璧。バッテリー最大容量も100%の状態でした。
iPhoneの整備済製品は新品レベルの品質、というのは本当です。万が一状態に満足できなれば返品できますし、品質に関しては心配不要でしょう。