iPhoneの中古を買うときの注意点とは?SIMフリーについても解説

中古iPhoneを購入する際には、いくつかの重要なポイントがあります。そこで本記事では、中古iPhone購入時の注意点について詳しく解説します。

そして中古iPhoneを購入するなら知っておきたい「SIMフリー」についても解説。まずは「SIMフリーの中古iPhoneと何か」、その特徴と利点から解説していきましょう。

SIMフリーの中古iPhoneって何?

SIMロックとは、特定の通信事業者(キャリア)が自社のSIMカードしか使えないようにかけられる制限のことです。

SIMロックのかかっていない「SIMフリーのiPhone」では、自分の好みに応じて自由に通信事業者を選択でできます。また海外旅行時でも現地のSIMカードを挿して使うこともできます。

なお、SIMロックの解除は各通信事業者のHPで行えます。2023年10月以降、SIMロック解除にかかる手数料は無料化が義務付けられたためお金はかかりません。

iPhone 13シリーズ以降はすべてSIMフリー

2021年10月以降に発売された機種は、原則SIMフリーとなっています。iPhone 13シリーズはそれ以前の2021年9月24日発売ですが、すべてSIMフリーの状態で販売されています。

つまり、iPhone 13シリーズ以降の機種を中古で買うときは、SIMロックの状態を気にする必要はありません。

iPhone 12シリーズ以前は要確認

iPhone 12シリーズ以前の機種については、SIMロックがかかった状態で販売されている可能性があり個体ごとに確認が必要です。

ただ、中古iPhoneを取り扱う中古ショップではSIMロックが解除された状態で販売されていることがほとんどです。

iPhoneの場合、SIMロックを解除したものと、もともとSIMフリーとして販売されていたものの違いはありません。

デザインも同じですし、Androidスマホでは気にする必要のある対応バンド(周波数帯)も同じ。SIMロックがかかっていても、解除すればSIMフリーと同じ状態になります。

中古iPhone購入時の注意点とは

続いては中古iPhone購入時に知っておきたい注意点について解説します。押さえておきたいのは

中古iPhone購入時の注意点
  1. 使用感がある
  2. バッテリーの劣化
  3. iOSのサポート期間
  4. 保証の有無や期間
  5. ネットワーク利用制限と赤ロム
  6. 個人間取引はおすすめしない

1. 使用感がある

個体によって差はありますが、中古iPhoneを購入する場合は少なからず使用感があることを理解しておかなくてはなりません。

もっとも確実なのは、中古ショップに出向き現物を確認した上での購入です。実際に手に持ち傷や擦れ、ヘコみなど詳細を自分の目で確認できます。

オンラインで購入する場合でも、中古iPhoneの状態に応じてランク付けするなどで選びやすいよう工夫されています。中古ショップによっては個別の写真を用意してくれているところもあります。

いずれにせよ、中古iPhoneには程度の差はあれど多少の使用感狩り、完璧を求める方には向いていません。その場合は新品iPhoneを購入するか、新品レベルの品質が特徴のiPhoneの整備済製品をチェックしてみましょう。

2. バッテリーの劣化

また中古iPhoneにはバッテリーの劣化があることも理解しておくべきことのひとつです。

リチウムイオンバッテリーは消耗品です。充放電を繰り返すうちに劣化していき、次第にバッテリー駆動時間が短くなってきます。

心配な方は、中古iPhoneのバッテリーの最大容量(新品の100%からどれほど劣化しているか)を表示してくれている中古ショップを利用するといいでしょう。

例えば人気の中古ショップ「にこスマ」では、各製品ページにバッテリー容量を表示してくれています。具体的に何%と表示してくれているので劣化具合を把握で、購入者にとっては安心です。

ちなみにバッテリー最大容量については、

  • 最大容量が90% ⇒ まだまだ使える
  • 最大容量が80% ⇒ 充電の減りは気になるがまだ粘れる
  • 最大容量が70% ⇒ もうそろそろ交換が必要
  • 最大容量が70%未満 ⇒ iPhoneの買い替えあるいはバッテリー交換を検討

このようなイメージです。

iPhoneは買い換えサイクルが短い傾向があるのか、バッテリー容量が100〜90%の状態のいい中古がたくさん販売されています。中古iPhoneの購入を検討されている方は、バッテリーの劣化具合にも注目しておきましょう。

3. iOSのサポート期間

2024年登場の「iOS 18」には、以下の機種が対応します。

iOS 18に対応するiPhoneモデル
  • iPhone 15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max(2023年発売)
  • iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max(2022年発売)
  • iPhone SE(第3世代)(2022年発売)
  • iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max(2021年発売)
  • iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max(2020年発売)
  • iPhone SE(第2世代)(2020年発売)
  • iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max(2019年発売)
  • iPhone XR・XS/XS Max(2018年発売)

これらの機種は、少なくとも次期iOS 19が登場するであろう2025年秋までは最新iOSにアップデートできます。

iOSのサポート対象外となった機種は、最新のiOSにアップデートできません。新しく登場したiOSの機能を使えなかったり、AirPodsやApple Watchなど他のApple製品と連携の一部が利用でなかったりといった影響がでる可能性があります。

中古といえどもせっかくiPhoneを買うのなら新しい機能を使えないのはさみしいところ。セキュリティ面のリスクを考えても、基本的にはiOSのサポート期間に余裕のある機種を選ぶことをおすすめします。

iOSのサポート期間を考慮すると、いま中古を買うならiPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズが狙い目となるでしょう。このあたりなら中古で購入してもあと数年は最新iOSのサポート対象となる可能性が高いです。

4. 保証の有無や期間

新品iPhoneにはAppleによる購入後1年間のメーカー保証(ハードウェア製品限定保証)がつきますが、中古iPhoneでは購入後1年経たないものでない限りAppleの保証はありません。

そのかわり、中古ショップでは独自の保証を用意してくれています。

多くの中古iPhoneを扱う中古ショップ「イオシス」では、3ヵ月の保証が設けられています。初期不良や動作不良があった場合、交換もしくは返金で対応してくれるので安心です。

そもそも保証があるのかないのかを含め、保証期間や保証内容をしっかり確認しておきましょう。大手の中古ショップならまず保証を用意してくれているはずです。

5. ネットワーク利用制限と赤ロム

ネットワーク利用制限とは、スマホ本体代金の支払いが滞っていたり、不正契約や不正取得されたりしたものに対して通信事業者(キャリア)がかける制限のことです。

ネットワーク利用制限の状態には3種類あります。

  • 〇:スマホ本体代金が完済されており制限がかかっていない状態。
  • △:スマ本体代金の支払い途中で残債が残っており、支払いが滞れば「✕」となる。
  • ✕:スマ本体代金の未払いなどで制限がかかっている状態(いわゆる赤ロムの状態)。

基本的にはネットワーク利用制限「〇」となっている中古iPhoneが望ましいですが、赤ロム保証のある中古ショップであれば、あえて価格の下がっている「△」を選ぶのもありです。万が一「✕」となっても、同等品への交換などで中古ショップが保証してくれます。

6. 個人間取引はおすすめしない

フリマやオークション、SNSなどで個人から中古iPhoneを購入するのは、以下の理由からおすすめしません。

  • 一切の保証がない。
  • 相場とかけ離れた価格で出品されていることがある。
  • きちんと動作確認されていない可能性がある(個人でプロレベルの動作確認を行うのは困難)
  • アクティベーションロックやネットワーク利用制限の状態の確認など、購入者側にもある程度の知識が必要。
  • 個人間取引特有のトラブルに巻き込まれると心身ともに疲労する。

得にトラブルになってしまうと非常に面倒になります。個人間取引では当事者同士での解決が基本。真摯に対応してくれる出品者であればいいのですが、そうでない出品者も多いです。

知識があり自己防衛ができる方なら個人間取引も選択肢となりますが、基本的には、ロレベルで動作確認してくれ、万が一の場合でも交換・返金してくれる中古ショップでの購入が安心です。

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おりすさるさん
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