iPhoneの寿命は何年?何年使えるのかを解説

iPhoneの寿命は、一般的にiOSサポート期間内で最新のiOSを利用できる5〜6年です。

iPhoneの寿命は明確に決められているわけではないですし、個体によって事情も異なります。そこで目安になるのが、iOSのサポート期間だと私は考えています。

今回はiPhoneの寿命に関することに加えて、「買い換えを考えるタイミング」と「iPhoneが寿命を迎えたらどういう選択肢があるのか」について解説します。

iPhoneの想定耐用年数は「3年」

Appleによると、想定しているiPhoneの耐用年数は「3年」とのこと。

macOSまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOS、iPadOSまたはwatchOSを搭載したデバイスは3年とするモデルを採用しています。ほとんどのApple製品は耐用年数がこれよりも長く、多くの場合最初の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されるか、Appleによって回収されます。

引用:環境 – よくある質問(Apple)

ただ「ほとんどのApple製品は耐用年数がこれよりも長く」とあるように、3年を超えて使われることがほとんどです。

実際に私の家族が使っている2020年11月発売のiPhone 12 Pro Maxですが、もうすぐ4年近く経ついまでも何不自由なく使えています。

3年というのはあくまでもAppleが想定する最低限の耐用年数で、イコールiPhoneの寿命というわけではありません。

買い換えを考える3つのタイミング

iPhoneの買い換えを考えるタイミングとしては、以下3つあります。

  1. バッテリーの劣化が気になってきた
  2. iOSのサポート対象外となった
  3. 高額な修理費用が発生した

1. バッテリーの劣化が気になってきた

iPhoneを使い初めて2〜3年経つと、バッテリーの劣化が進み充電の減りが気になってきます。

これがひとつめの買い換えを考えるタイミングです。買ってから2〜3年経つとなると、きっとiPhoneの新機種も気になるタイミングでしょう。

iPhoneのバッテリーがどれくらい劣化しているかは、端末上で確認できる「バッテリーの最大容量」が目安となります。

バッテリーの最大容量は、iPhoneの「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」から確認できます。

  • 最大容量が90% ⇒ まだまだ使える
  • 最大容量が80% ⇒ 充電の減りは気になるがまだ粘れる
  • 最大容量が70% ⇒ もうそろそろ交換が必要
  • 最大容量が70%未満 ⇒ iPhoneの買い替えあるいはバッテリー交換を検討

このようなイメージです。

バッテリーの劣化が極端に進むと、画面がカクついたり動作が不安定になったりとパフォーマンスに影響がでてくる可能性もあります。

毎日充放電を繰り返すiPhoneの場合、iPhone本体の寿命よりも先にバッテリーの寿命がきます。バッテリーの最大容量が70%未満でパフォーマンスに影響が出てきている場合は、iPhoneの買い替えかバッテリーの交換を検討するタイミングです。

2. iOSのサポート対象外となった

iOSのサポート期間とは、最新のiOSにアップデートできる期間のこと。手持ちのiPhoneがiOSサポートの対象外となったとき、買い換えを考えるタイミングとなります。

iOSのサポート対象外となると、

  • 最新のiOSにアップデートできない = 最新iOSの機能を利用できない
  • AirPodsやApple Watchなどの連携が一部できなくなる可能性
  • セキュリティ的なリスクが高くなる(ただしサポート終了後もセキュリティアップデートは続く)

このようなデメリットがでてきます。

どれくらいの期間サポートしてくれるかは機種によって異なりますが、だいたい発売から5〜6年といったところ。5、6年経てばバッテリーの劣化もかなり進んでいるはずなので、iPhoneの買い換えを検討してみましょう。

なお、2024年秋リリースの「iOS 18」は、以下の機種がサポート対象となります。

iOS 18に対応するiPhoneモデル
  • iPhone 15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max(2023年発売)
  • iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max(2022年発売)
  • iPhone SE(第3世代)(2022年発売)
  • iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max(2021年発売)
  • iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max(2020年発売)
  • iPhone SE(第2世代)(2020年発売)
  • iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max(2019年発売)
  • iPhone XR・XS/XS Max(2018年発売)

上記の機種は、少なくとも2025年秋にリリースされるであろう「iOS 19」が登場するまでは最新のiOSにアップデート可能です。

3. 高額な修理費用が発生した

破損させてしまったiPhoneに高額な修理費用が発生すると判明したタイミングが、買い換えを考える3つめのタイミングとなります。

iPhoneの修理費用は非常に高額です。修理内容によっては、同等の中古iPhoneに買い替えたほうが安くつく場合あるでしょう。

Appleに修理に出すと、修理前に見積もりをとってくれます。出てきた見積もりがあまりにも高額な場合は、iPhoneの買い換えを検討してみてください。

iPhoneが寿命を迎えたら?

iPhoneが寿命を迎えたら、以下の3つの選択肢を検討してみましょう。

  1. バッテリーの交換
  2. 新品iPhoneへの買い替え
  3. 中古iPhoneへの買い替え

1. バッテリーの交換

通常、iPhone本体よりもバッテリーの寿命が先にきます。

充電もちが悪くなってきたらiPhoneの「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」からバッテリー最大容量のパーセンテージを確認し、80%未満になっていればバッテリーの交換を検討してみてください。

機種バッテリー交換費用
(通常)
バッテリー交換費用
(AppleCare+)
iPhone 15
iPhone 15 Plus
iPhone 15 Pro
iPhone 15 Pro Max
iPhone 14
iPhone 14 Plus
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Pro Max
15,800円0円
iPhone 13
iPhone 13 mini
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro Max
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro Max
iPhone 11
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Max
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone XR
14,500円0円
iPhone 8
iPhone 8 Plus
iPhone 7
iPhone 7 Plus
iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第2世代)
11,200円0円

気になる点がバッテリーの劣化のみで、iPhone本体に問題があるわけではない場合は、買い替えるよりもバッテリーを交換してしまうほうが安上がりです。

また有料の延長保証「AppleCare+」に加入していれば、負担なくバッテリーを交換できます(最大容量が80%未満となっている場合のみ)。加入中の方はぜひ活用しましょう。

なおiPhoneのバッテリー交換サービスを提供する修理店もありますが、そのほとんどは非正規店。非正規店でバッテリー交換してしまうと、Appleから改造品とみなされ以降の修理は受け付けてくれなくなるので注意です。

バッテリーを交換する際は、純正のバッテリーや部品が使われるAppleでの交換、あるいはApple正規サービスプロバイダでの交換をおすすめします。

2. 新品iPhoneへの買い替え

3つめの選択肢は新品iPhoneへの買い換えです。

「iOSサポートは対象外になってしまったし、本体へダメージもあるし、バッテリー交換したとしても長くは使えないかも。それに最新のiPhoneも気になる。」

こういう場合は新品iPhoneへの買い換えを検討してみましょう。

新品iPhoneを購入できる場所
  • Appleストア・Apple公式サイト
  • キャリアや格安SIM事業者などの通信事業者
  • Amazonや家電量販店サイトなどのショッピングサイト
  • 実店舗のキャリアショップ
  • 実店舗の家電量販店

3. 中古iPhoneへの買い替え

3つめの選択肢は中古iPhoneへの買い換えです

現行の最新機種は高額で、もっとも安い機種でも10万円を超えてきます。「できるだけ安くiPhoneを買いたい」と考えている方にとっては、中古iPhoneが有力な選択肢となります。

iOS 19が登場する2024年現在では、iPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズの中古が狙い目。

これらの機種ならiOSのサポート期間に余裕がありますし、バッテリーの劣化がさほど進んでいないものも中古として販売されているでしょう。

性能の高さも申し分ありません。3Dゲームも快適に遊べるほどの性能があります。コストパフォーマンスの良さなら中古iPhoneがベストです。

iPhoneをできるだけ長く使うために

最後にiPhoneをできるだけ長く使うためにできることをご紹介します。

iPhoneのリセールバリューは落ちにくく、キレイな状態を保てれば高く売れます。そういう意味でも、iPhoneを長く使うための対策はとっておいて損はありません。

保護ケースと保護フィルム

経年劣化による外観の使用感や傷を防ぐには、やはり保護ケースと保護フィルムが有効です。

できれば保護ケースと保護フィルムどちらも装着しておくといいでしょう。ディスプレイを覆う手帳型ケースを装着していても、フラップが閉じたまま落下してくれるとは限らないからです。

フレーム部分やディスプレイ、背面ガラスなど、iPhoneを裸の状態で使用していると間違いなく小傷だらけになってしまいます。iPhoneを購入したら、まず保護ケースと保護フィルムを用意しておきましょう。

AppleCare+への加入

落下などでiPhoneを損傷させてしまったとき、高額な修理費用が発生してしまいます。そんなときにあると安心なのがAppleの有料保証「AppleCare+」です。

新品iPhoneを購入すると1年間のメーカー保証(ハードウェア製品限定保証)がついてきますが、これはあくまでも通常使用の範囲での故障に対して保証してくれるもの。使用者の過失で損傷・故障させてしまった場合は保証対象外となります。

AppleCare+に加入していれば、過失による損傷・故障も保証対象となります。修理費用に特別なサービス料が適用され(3,700円)、割安料金でiPhoneを修理できます。

またバッテリー最大量が80%未満となったときのバッテリー交換費用が無料に。安くない加入費用はかかるものの、iPhoneを長く使う上ではAppleCare+への加入が安心です。

「バッテリー充電の最適化」をオン

バッテリーの寿命を延ばすために、iPhoneの設定から「バッテリー充電の最適化」をオンにしておきましょう。iPhoneの「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」もしくは「充電の最適化」からオンにできます。

バッテリー充電の最適化がオンになっている状態では、ユーザーが日々どのように充電しているかを学習し、80%を超える充電を自動的にストップしてくれるようになります。

また、iPhone 15シリーズでは、同設定画面で「上限80%」を選択することによって常時80%を超える充電をストップさせることもできます。

これらの設定をしておくことで、わずかながらバッテリー劣化の進行具合を遅らせられるでしょう。

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