iPadの中古はやめたほうがいい?注意点とおすすめする理由

新品の最新iPadは確かにロマンがあり魅力的。

ですがとにかく価格が高く、特にフラッグシップモデルのiPad Proだとその価格は税込168,800円から非常に高額。ノートPCが買えてしまうほどの価格です。

価格が高くなってしまっている要因には「高性能化」や「円安情勢」が挙げられますが、いま「iPadを安く買いたい」と考えている方にとっては、「中古iPad」が有力な選択肢となります。

中古iPadなら新品より安く買えますし、普段使いには十分すぎるほどの性能があります。コストパフォーマンス面では中古iPadがベストでしょう。

しかし、一方で「中古iPadはやめたほうがいい」と言われることもあります。

確かに中古iPadにはいくつかの知っておくべき注意点があり、購入後に後悔してしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、

  1. 中古iPadをやめたほうがいい場合
  2. 中古iPadを購入する際の注意点
  3. それでも中古iPadがおすすめな理由

この3点について解説します。

中古iPadをやめたほうがいい場合とは?

中古iPadをやめたほうがいい場合には、

  1. 経年劣化による外観の傷や汚れを許容できない
  2. バッテリーの劣化を許容できない
  3. Appleによるメーカー保証が欲しい

この4点が挙げられます。

1. 経年劣化による外観の傷や汚れを許容できない

中古iPadを選ぶ以上、ある程度の傷や汚れを許容しなければなりません。これを許容できない場合は、中古ではなく新品を購入したほうがいいでしょう。

2. バッテリーの劣化を許容できない

中古iPadの場合、傷や汚れと同様にバッテリーの劣化も避けられません。

iPadに内臓されているリチウムイオンバッテリーは消耗品となります。充放電のサイクルを繰り返すうちに劣化していき、最大で蓄えられる電力が減っていきます。

バッテリーの劣化を許容できない場合も、中古iPadをやめたほうがいい理由となります。

3. Appleによるメーカー保証が欲しい

中古iPadの場合、基本的にAppleによるメーカー保証はありません。

新品iPadでは購入後1年間のメーカー保証(ハードウェア製品限定保証)がつきます。有料の延長保証「AppleCare+」に加入することもできます。

しかし中古iPadでは、購入されて1年以内のものでない限りAppleによるメーカー保証はなく、万が一修理が必要となった場合は通常の修理料金が発生してしまいます。

中古iPadを購入する際の注意点

デメリットがあるとはいえ、中古iPadにはそれを上まわる価格的なメリットがあります。

中古iPadを購入する際は、

  1. 本体への傷や汚れ
  2. iPadOSのサポート対象機種か、期間に余裕はあるか
  3. バッテリーの劣化について
  4. 保証の有無と期間、内容を確認

この4点に注意してください。

1. 本体への傷や汚れ

中古iPadの個体によって、本体への傷や汚れなどの状態が異なります。

中古ショップでは状態別にランク分けされているので、それを参考に中古iPadを選ぶといいでしょう。

【参考】イオシスのランク分け
  • 中古Aランク:使用感の少ない中古品。美品。
  • 中古Bランク:経年劣化に該当する使用感が見られる中古品。
  • 中古Cランク:経年劣化に該当しない傷、ひび割れ、劣化、欠品が見られる中古品。

傷や汚れが気になる場合はAランク、多少の傷があっても安い方がいいという場合はBランクやCランク、といったように求めるものによって選べます。

心配な方は実物を確認するために実店舗の中古ショップに出向くのも手です。またネットで買う場合でも実物の写真を用意してくれていることもあります。

2. iPadOSのサポート対象機種か、期間に余裕はあるか

選ぶ機種によっては、iPadOSのサポート期間が過ぎてしまっていて最新のiPadOSにアップデートできません。

すると、以下のようなデメリットがでてきます。

  • 最新のiPadOSの機能を利用できない
  • アプリによってサポート対象外となる場合がある
  • セキュリティ的なリスクが高まる

iPadOSのサポート期間が終了したとしても、しばらくはセキュリティアップデートによるフォローは続くため、直ちに危険となるわけではありません。

しかし、iPadOSの新機能を利用できないのはさみしいですし、使用するアプリによってはサポート対象外となる場合もあります。

中古iPadを購入する際は、iPadOSのサポート対象で、かつサポート期間に余裕のある機種がおすすめです。

なお2024年秋リリースの「iPadOS 18」に対応する機種は以下のとおりです。

iPadOS 18に対応する機種
  • iPad(第7世代以降)
  • iPad mini(第5世代以降)
  • iPad Air(第3世代以降)
  • 11インチ/13インチiPad Air(M2)
  • 11インチiPad Pro(第1世代以降)
  • 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
  • 11インチ/13インチiPad Pro(M4)

3. バッテリーの劣化について

中古iPadを購入する上では、ある程度のバッテリーの劣化があることを承知しておく必要があります。

バッテリーの劣化が気になる方は、できるだけ新しい時期に発売された機種を選ぶといいでしょう。

Appleによると、

iPadのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。

引用:バッテリーのサービスとリサイクル(Apple)

とのこと。

2日で充電サイクル1回とすると、約2.7年の使用でバッテリー最大容量が80%以上、という計算にになります。

ということは、2世代前か3世代前の機種を選べば、80%以上のバッテリー最大容量に期待できます。ざっくり計算ですが、2年の使用でバッテリー容量90%〜80%というのは私の感覚にも近いところ。

それでもバッテリーの劣化が気になる方は、「Apple認定整備済製品」での購入を検討してみてください。

Apple認定整備済製品のiPadには新しいバッテリーと外装が使われています。新品レベルの品質で1年間のメーカー保証付きのiPadを新品より安く購入できます。

4. 保証の有無と期間、内容を確認

中古iPadにはAppleによる保証はないものの、中古ショップによってはショップ独自の保証を用意してくれている場合があります。

例えば「イオシス」の場合、中古品の保証期間は3ヵ月間に設定されています。

状態概要保証期間
新品未開封品。メーカー保証での対応
未使用品使用されていない開封済み商品。動作確認のため通電済み。6ヵ月保証
中古Aランク使用感の少ない中古品。美品。3ヵ月保証
中古Bランク経年劣化に該当する使用感が見られる中古品。
中古Cランク経年劣化に該当しない傷、ひび割れ、劣化、欠品が見られる中古品。

保証期間中に初期不良があった場合、交換や返金で交換してくれるので安心です。

保証期間や内容、初期不良時の対応は中古ショップによって異なります。購入時にはしっかりと確認するようにしましょう。

なお、中古iPadをフリマやオークションなどの個人間取引で購入した場合は一切の保証はありません。できる限り保証付きの中古ショップを利用するようにしましょう。

中古iPadがおすすめな理由

中古iPadにはデメリットや注意点があるものの、「iPadを安く買いたい」という方にとってはそれらを上まわるメリットがあります。

ここでは「中古iPadがおすすめな理由」についてご紹介します。

中古iPadがおすすめな理由
  1. iPadを安く買える
  2. 在庫が多く選べるほどの選択肢がある
  3. 型落ちでも十分すぎるほどの性能がある
  4. iPadOSの長いサポート期間
  5. 保証付きの中古ショップなら安心して購入できる

1. iPadを安く買える

中古iPadの魅力は、なんといっても「iPadを安く買える」ところにあります。中古iPadはコストパフォーマンス抜群です。

例えばiPad mini(第6世代)の通常価格は税込84,800円から。イオシスで価格を見てみると、税込58,800円からと26,000円もの価格差があります(記事執筆時点)。

この価格差は大きいでしょう。「iPadを少しでも安く買いたい」という方は、積極的に中古iPadを検討してみましょう。

2. 在庫が多く選べるほどの選択肢がある

iPadは多くの人が愛用する人気のタブレット。購入する人が多いぶん、中古として出回る数も多く、中古ショップをいつのぞいてみても選べるほどの在庫数があります。

在庫数が多いということは、それだけ選べるものも多いということ。

予算に応じて多くの選択肢から選べますし、求めるストレージ容量やカラーの中古iPadがきっと見つかるはずです。

3. 型落ちでも十分すぎるほどの性能がある

iPadOSのサポート期間内の機種なら、型落ちであっても十分すぎるほどの性能があります。

最新の現行機種を購入しても、その性能を活用できないと意味はありません。ネットの閲覧や動画視聴、ちょっとした画像編集や動画編集であれば型落ち機種でも十分カバーできます。

プロクリエイターのように最先端の性能を求めないのであれば、価格の安い中古iPadという選択がコスパ抜群です。

4. iPadOSの長いサポート期間

iPadOSの長いサポート期間も、中古iPadがおすすめな理由のひとつです。

2024年秋リリースのiPadOS 18に対応する機種でもっとも古いのは、2018年発売の「11インチiPad Pro(第3世代)」と「12.9インチiPad Pro(第1世代)」。

6年も前に発売された機種が、少なくともiPadOS 19がリリースされるであろう2025年秋までは最新のiPadOSにアップデートできるわけです。

そう考えると非常に良心的。サポート期間が長いiPadからこそ、中古でも安心して選べます。

5. 保証付きの中古ショップなら安心して購入できる

中古iPadにAppleによるメーカー保証はありませんが、中古ショップなら保証付きで購入できます。

保証の有無は中古iPadを購入する上でネックになりやすいところ。保証付きで安心して購入できる方法があることも、中古iPadがおすすめな理由です。

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